卒論答弁 運命の日。
目覚まし時計が止まっている。
2時間前
あわてておきる 外は雨
寝汗にまみれた顔を洗い 時間がないので体は拭くだけ
傘を持ち 唯一の資料を持ち
いざ学校へ
途中 雨があがる
吉兆
が
雨上がり それは湿気が最高に高まるとき
不快指数ゲージはとうにレッドゾーンを振り切っている
学校に到着
答弁の順番待ち
答弁の時間は一人約10分
待った時間は1時間ちょっと
その間すったタバコ 4本
飲んだウーロン茶 500ml
資料を読み返た回数 3回
名前をよばれ 面接室へ
できることはやった
あとは脳みその引き出しに整理された言葉を
上から パンツをはき シャツを着て 靴下を履き
ズボンに足を通すように
順番どおりしゃべればいいだけだ
扉を開ける
先生の顔が見えた
その瞬間
たんすがふっとんだ
あとは もう
そう、たとえるならば ズボンの上からパンツをはき
靴下に手を通し 裏表のシャツを着るような
思い出したくもない 時間
それはまるで永遠
繰り返し訪れる沈黙
ただ笑うしかない自分
不完全燃焼で面接室をでる
ふと時計を見ると
7分くらいしかたっていない現実
それもまた
人生
まあ、A-は確定してるし、もしかしたらAいけるかもしれないし、とりあえずおもったより突っ込まれなくてよかったって話
ではでは