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超☆未期限



ハイプレッシャー

日常生活であるとき、それまで気にも留めなかった出来事がなんらかのきっかけで、全然関係ないと思われていたことと結びつき、点と点だった、両方の出来事が一本の線になることがある。

あるときは、遠い昔に過ぎてしまった出来事同士が、とあるきっかけで結びつき、そこに隠された意外な結果に驚き、あるときは、その線が予想もできなかった更なる出来事を告げる効果を果たしたりする。

しかし、人間は対外自分の関心のある出来事以外を、脳内無意識で点として処理してしまうため、それらが線として目の前に現れたときにはもうどうしょうもない状況になってたりする。

今日、授業中にぜんぜん知らない子に話しかけられた。
昨日の日記で書いたように、僕は今、すごい鼻づまりのせいで耳の調子までわるく、そのときその子が僕に何を言ったのか聞き取れなかった、だから何度も聞き返した。
しかし、何度聞き返しても、自分には関係ないことを言っているような気がして、彼女のいってることが頭に入ってこない。
彼女もそんな僕の態度に気づいたのか、何回か同じことを言った後「人違いでした」といって、どっかにいってしまった。

「人違いで話しかけられた。」
なんてことはない、日常の一幕だ。

でさっき。あさってに迫った比較文学のテストに向けて、喫茶店で勉強してたときだ。

ふと、何かのきっかけで、今朝あったその出来事が頭によぎった。
同時に、なぜか知らないが、いや多分無意識になんだろうけど、それとは全然関係ない出来事が、頭によぎった。

その瞬間

僕のそれら無関係だと思われる出来事が、頭の中でつながりひとつの線となった。
しかも、その線は、最悪のイベントを描いている。

まさか・・・

そんなわけないと思い、勉強に戻ろうと意識を教科書に向けようとするも、一旦できてしまったその線は、脳の隅に追いやろうと知れば追いやろうとするほど、僕の意識を支配してゆき、また、その線は、さらに関係ない僕の日常にありふれた光景のワンシーンと結びつき、より太く強烈な線になっていった。

もう、勉強どころじゃない。

僕は飲みかけのアイスコーヒーを一気にあおり、飛び出すように喫茶店を後にする。

そんなわけないじゃないか!家に帰って調べれば分かることさ。

そう自分に言い聞かせている間にも、意識は、ここ一週間の記憶を駆け巡り、その中に潜む他愛もない出来事のなかから、その線の存在をより際立たす出来事を探していく。
そして、僕の足はそれに比例して速くなっていく。

家に着く前にはもう、調べなくてもそれは事実として目を背けられないくらいの大きさになってぼくの意識のすべてを支配していた。
階段を登る足は、さっきまでとは打って変わり、すでにあきらめたように、重くなっていた。
ここを上りきって、家に入り、ちょっと調べたら、それは僕の中でのリアルから、どうしょうもない、本当の「現実」になってしまうという確信が、家に帰ることを少しでも遅らせようと、無駄な努力として、足にかせをはめる。

できればうそであってほしい。

そんな気持ちで家の鍵を開け、真っ暗な部屋に明かりをつけ、一呼吸おく。

そして、授業の選択表を手に取る。

あたりまえのように転がっている事実。
そこには一滴の希望だって残ってはいなかった。

―――――

えー、っと。ほら、文系の3年生って、インターンの関係で今月いっぱいっていうか、今週で授業が全部終わるんですよ。

つまり、それらの授業は今週がテストっていうことで。

で、僕は、つい1時間前まで、自分がとった3年生の授業って、勉強してた比較文学一個だけだと思ってたんですけど

なんていうか、モウ一個あったわ・・

しかも、先週風邪で休んでるし・・資料はナシに等しい。
そして、今日話しかけてきた子の話の中にかろうじてあったと思われる「文系」という単語・・

終わりって言うのは、いつもあっけないくらい簡単に訪れるものさ・・

い、いや、まじどうしよう?!!!

明日泣いている僕がいたら、みんな優しくしてね・・

ではでは
by sansetukon4 | 2005-04-25 22:26
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街は後いくつの戸惑い投げかけるの?

by sansetukon4
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