超☆未期限



キ日記11

長年やっとりますと色々ございまして・・
男はそういうと黒いかばんからなにやら包みを取り出した。

まあ、というわけでこれちょっと預かっていてもらえませんか。
初対面の僕にそういうと男は包みを僕らをはさむテーブルの上から僕に押し寄越した。

ここ、私が払っておきますから。ええ、あなたはゆっくりしていってください。
そういうとかれは伝票をもってあわただしく出て行った。

彼とはついさっきこの喫茶店で知り合ったばかりだ。
と、よく考えれば名前も聞いてないじゃないか。

話したことといえばコーヒーのこととジャズミュージックについて。
あと、彼の着ていたコートについてだ。
はて、なんでそんな話になったんだろうか?

兎に角だ。
彼から渡されたこの包み、果たしてなんであるかはよくわからないが、
重さで言えば5キロはありそうだ。そして硬い。綺麗な布で包まれてはいるが
案外その中はただの漬物石やもしれない。

「大丈夫ですよ。あなたはただ1週間待てばいい」
不安そうにしている僕に店のマスターがそういった。

「いやになればその包みをどこかに放り出すこともできるし、そもそもこんな話など
なかったかのように、それをここに置き忘れてもいい。もしくは、その包みを開き、
それを頼りに彼を探し出してもいい。そう、どんな行動に出ようと1週間です」

カランッ
机の上にあったお冷の氷が鳴った

とりあえずカルボナーラをください。
その間に考えます。
僕は傍らにあった雑誌の上に包みをおいて、注文をすると窓の外に目を向けた。

「お代は彼からいただいてますから結構ですよ」

窓の外に流れる川のせせらぎがそういった。
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by sansetukon4 | 2008-03-23 00:24 | キ違い日記
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