超☆未期限



気違い日記3

おい、そこの岡地明太子さん。ちょっとこっちへ着なさい。
事件解決の鍵はいつもこの手に握られている。

気がつくと僕は大きな部屋にいた。その部屋の真ん中には楕円形のテーブルがあり、その周りにはいすが並べられている。奥にある扉が開き、そこからなにやら黒く揺ら揺らした、そう影のようなものが入ってくる。影はそれぞれ2列に別れ、お互いが向かい合うように楕円の机の周りのいすに腰をかけていく。そうして席が埋まっていき、最後の一席にかばが腰を下ろした。

かばは言う「イッツァショーターィム!」

場面は変わりなにやら地下鉄のホームのようなところに僕は立っていた。
どうもでんしゃが遅れているようで、ホームに立つ連中はみなイラついた表情をしていた。
一人が、そう年のころ二十歳前後であろうか、ジーンズにジャケット、四角張った黒縁のめがねをかけた男が僕に言う「電車はまだですか?」言い終えると彼の顔はかばになり大きな口を開けニヤニヤ笑い出す。
汚い歯だ。

「電車来ないですね」
声をかけられたほうをみると、そこには女子高生が立っていた。
黒目の勝ったその大きな瞳、少し上向いた鼻、小麦色の健康そうな肌、つややかな唇、
並びのいい歯、笑うとできるえ笑窪・・・・

などと考えていると、彼女は僕の手をとり線路に飛び降りた。

「いこっ!」
僕らは線路を歩き出した。
歩いている間、いろいろな話をした。
この星はもうだめだということ、昨日食べたストロベリー味のキャンディーのこと。
彼女の担任の教師のこと、三角関数とθのこと。好きな人のこと、小指の爪を深爪してしまったこと。3匹いる子猫のこと。

その子猫はねずみを退治するのがうまかったこと。

気がつくと夜が明けていた。
彼女は僕の唇を奪うといたずらっぽく笑い、引き出しの中に消えていった。

僕は水を一杯飲んだ。
あきらめの味がした。
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by sansetukon4 | 2007-12-13 23:49 | キ違い日記
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街は後いくつの戸惑い投げかけるの?
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